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07

支援員(大田区立つばさホーム前の浦)

Profile

No.07
氏名K.A
入職年2021年入職(中途)
出身学部文理学部卒
所属大田区立つばさホーム前の浦
役職支援員

※所属・肩書は取材日(2021年11月26日)のものです

01.大学4年次の就活から最初の会社について

 大学の入学にあたっては、当時一番興味があった学部・学科を選択しました。大学卒業後は、不動産販売会社に就職しました。不動産を通してですが、「人と接する仕事がしたい」という想いがあったことが理由です。就職活動に関しては、就職氷河期の再来の時期にあたってしまったこともあり多少難しい部分もありましたが、念願叶って希望の会社に就職することができました。

 入社してからは、人と人の間に入って折衷案をまとめなければならないことがあり、その点では苦労もありましたし大いに勉強になりました。不動産に関する知識を得るために、がむしゃらに勉強をした記憶があります。

02.大田幸陽会に入るまで

 新卒で入社した会社には1年程在籍しました。その中で、違う業界の仕事も経験し更に成長していきたい、という気持ちが湧きあがり、他の業界にもチャレンジしてみようと考えました。

 次に転職した先では、保険業務のある会社で交通事故の示談交渉等を6年弱行いました。その後も自分のキャリアの幅を広げるため、保険会社は2社経験をしました。そのうちの1社は、保険に精通し、事故の渉外担当ができる人材を探しているところでした。自分が磨いてきた専門性と転職先が求めていた人材要件がマッチしたため、声をかけてもらいました。

03.大田幸陽会に入職した経緯

 元々、福祉の業界には興味をもっていました。これまでの仕事では、様々な形で人と接する機会が多くあり、人と人の調整役をしてきました。そういう経験を積み重ねていくうちに福祉への興味が膨らんできました。ただ、高齢者介護の道に進むのか、障害者支援の施設で働くのか、については正直悩んでいました。

そんな中、転職サイトで大田幸陽会の求人を見つけ、面接を受けました。その際に、施設を見学させてもらう機会を得ました。利用者さんが作業している姿を実際に見て、その雰囲気の良さに非常に魅力を感じました。また、面接官の印象が良かったことや、施設長のお話が印象に残り、入職することにしました。

04.初めての福祉の仕事に不安はありませんでしたか?

どこに行くにも多少の不安はつきものだと思うのですが、これまで経験してきたことが新しい仕事にも役に立つのではないか、と思っていました。

また、大学を卒業していたものの、社会福祉主事任用資格を保有していませんでした。専攻していた学科の関係で、厚生労働大臣の指定する社会福祉に関する科目を履修していなかったためです。そこで入職後最初の2か月で『介護職員初任者研修』の資格を取得しました。この資格は介護職の基本資格であり、介護・福祉の仕事に従事していない方や資格未取得の方が介護職として働く上で基本となる知識・技術を修得するものです。『介護職員初任者研修』を取得して、キャリアアップの最初の一歩を踏み出すことができました。

加えて、職場の皆さんがとても丁寧に、そして細かいことまで仕事を教えてくれたので、すんなりと馴染むことができました。周りのサポートもあり、早く職場に適応できたと思います。夜勤を伴う勤務形態というのが初めの体験でしたので、慣れるまでに少し時間がかかりました。それでも、回数を重ねるごとに、徐々に生活のリズムがつかめるようになっていきました。

05.現在のお仕事の内容を教えてください

「大田区立つばさホーム前の浦」は、短期入所(ショートステイ)と共同生活援助(グループホーム)の二事業を一体運営しています。短期入所は、介護をされている方のレスパイト(介護者の休息)のほか、介護者の疾病・入院、冠婚葬祭等の事情によりご家庭で介護をすることが一時的に困難になった場合に、施設で短期間利用者を受け入れ、必要な支援を行う制度です。

共同生活援助というのは、障害のある方に対して、地域で自立した生活を送れることを目指して、主に夜間において日常生活上の援助を行う障害福祉サービスのことです。特につばさホームでは、入居してから3年以内に地域においてお一人で生活できるようになることを目指して支援をしております。例えば、入浴や排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び清掃等の家事について、個々の課題を克服していけるような生活支援を行っています。また、就労先やその他関係機関との連絡や日常生活等に関する相談等も行っています。 

私はこのつばさホームで、利用者個々の意思を尊重した生活支援を行っています。

06.大田幸陽会に入って良かった点

人を育ててくれる法人だと思います。私のような福祉未経験者に対しても、門戸を広く開けている点がとても良いと感じています。未経験者でもやる気さえあれば受け入れてくれ、やりたいことをサポートする環境が整っています。また、「人が優しい」という点に特徴があると感じています。それは仕事を丁寧に教えてくれるところに強く感じています。

 「人が優しい」という職場環境は、利用者さんの支援をする中で職員自身が、人に優しくする、ということを自然に身に付けているからだと思います。職員の中には、人間的な魅力に溢れた方がたくさんいますので、そういった点では大田幸陽会に入って良かったと思っています。

07.今後のキャリアビジョンについて

未経験で入職しましたので、障害特性等まだまだわからないことや勉強していかなければならないことがたくさんあります。そういった知識を徐々に身に付けていきたいと思います。ゆくゆくは、マネジメントの力をつけていき、施設長等のマネージャー職を目指してキャリアアップしていきたいと考えています。

08.苦労したこと、辛かったことの乗り越え方

これまで障害のある方と接する経験が全くありませんでした。そのため、入職間もない頃は、障害のある方がどういうことを考えているのか、どのような気持ちでいるのか、ということがわからなくて困ったことがありました。その時は、先輩の皆さんがわからないことを細かく教えてくれましたし、こちらの話もよく聞いてくれました。そのような会話の中で自分自身が理解し、次に活かしていくことで毎回乗り越えることができています。

09.就活・転職活動中の皆さんへメッセージ

社会福祉を専攻されていない学部の学生さんにとっては、なじみのない業界かもしれません。障害者支援の仕事は、人と人のつながりを直接感じることができる、という点でなかなか奥の深い仕事です。社会福祉の業界はとてもよい業界だと思っていますし、当法人もたくさんの魅力がつまっていると思います。

 中途採用で転職を考えていらっしゃる方には、是非一度でも見学に来ていただきたいと思います。福祉とは全く異なる業界、畑違いの職種を経験してきた方が転職しても、培ってきたスキルを活かせる部分は必ずあると思います。人間的に成長できますし、中途採用でも活躍することができる業界だと思います。是非チャレンジしてみてください。